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2005年05月18日

「週刊・技術士になれる無料セミナー」第3回

さて、一週間のご無沙汰でした。

最初に連絡があります。

ホームページ http://www.pejp.org/ に、練習用の原稿用紙を置いておきました。
ダウンロードして使ってください。
パスワードは です。(メルマガでお知らせしています)
再配布はご遠慮下さい。

まだテーマの見つからない人、どう伝えればいいかわからない人、文章の構成に自信のない人は、HP http://www.pejp.org/ で参考書を推薦しておきましたので、見て下さい。

技術士二次試験の経験論文は、600字詰め原稿用紙6枚=3600字です。(私の時代には4000文字でしたが、大差ありません。)
何故この長さになっているかと言うと、この長さの文章の構成がものすごく難しいからです。

一般的な論文は、長さがおおむね1万5000字前後です。
大学の入試や入社試験での小論文の長さは、だいたい400文字か1500文字です。

この3種類の長さの文章は、書きやすいのです。
−(「超」文章法、野口 悠紀雄、p.86 - p.94)

技術士試験の論文は、すべて、あなたの考えが求められます。「何が課題で、それについてどう考えているのか」これを3600字で表現しなければなりません。

3600字で、問題提起から結論まで書ききるのは難しいのです。

では、今週の課題です。

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I−1(選択科目1)の対策

先週は、テーマを選ぶ、でしたね。
今週は、選んだテーマについて、書く内容を決めます。
いきなり書き出すとたいていうまく行きません。

まずは、A4くらいの紙を出して、おもいつくままにキーワードを書き出して下さい。
この時に注意することは、「箇条書きにしない」

箇条書き、と言うのは、論理的な文章のつながりを考える上ではいいのですが、「何を書くか」決める時には、あたまの中のものを全部ぶちまける必要があります。
おもいつくままに書きなぐって下さい。

何を書くか決める前にPCなど使って文章を書き始めると、途中で挫折します。
人間の頭の中は、コンピューターのように整理されたものではないからです。まず、これを整理することから始めましょう。

この、3600字という長さは、冒頭で書いたとおり、文章としてはとても難しい長さですから、「言いたい事」をきっちり押さえておかないといい論文は書けません。そして、それが「読みたい事」から外れると面白みのない論文になります。

これが終わったら、あとは、文章にするだけです。これは来週のテーマです。
このとき、伝え方、構成(序論、本論、結論)を考えます。

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I−2(選択科目2)の対策
先週お伝えした課題を継続してください。
(バックナンバーは、 http://www.pejp.org/ をご覧下さい。)
ここ2〜3年で話題になった専門分野の関連の事件の記事を新聞、専門誌から拾う。
それに関連する技術について、解説と自分の意見をノートにまとまる。
とにかく、3週間、毎日つづけて下さい。そうすれば、おぼろげにヤマが見えてきます。

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II(必須科目)の対策
これも、先週お伝えした課題を継続してください。
過去問からよく出てくる課題を見つけ出して、部門関係の事典で調べる。
結果は、ノート1〜2ページでまとめて書いておく。
図など多用してわかりやすく。
5月末完成を目標にして下さい。

では、また来週。

投稿者 suzuki : 2005年05月18日 00:27

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