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2005年05月27日

「週刊・技術士になれる無料セミナー」第4回

今週は、自動車技術会の春季大会で、横浜に出張していました。
この大会は、日本の自動車技術者が集まって、学術講演をする大会で、年に二回、春と秋に行われます。
春の大会は、毎年パシフィコ横浜で行われ、「人とくるまのテクノロジー展」と言う展示会(入場無料)が併催されます。こちらは一般の人も結構来場されます。

学会などには積極的に出かけるといいです。
新しい知識を得られると言うのはもちろんですが、脳が刺激されるので、新しい発想が沸いてきます。
私も、新しいビジネスのアイディアを沢山もらいました。
自分の専門分野のセッションだけではなくて、少し違った分野のセッションも聴くといいですね。

さて、それでは、今週の無料セミナー、始めましょう。

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I−1(選択科目1)の対策

先週は、3600字という長さがとても難しい長さだと言う話でした。
だから、まず、何を書くか、十分に吟味する必要があります。

キーワードは出しましたか?
あなたの書こうとしているテーマについて、最低100個は出して下さい。
まだ出せていなければ、すぐに始めて下さい。

I−1の狙いは、専門分野における、あなたの深い知識と、問題解決能力を測ることにあります。
したがって、何かの技術的な問題点を、新しい手法や知識を導入し、工夫することで解決した、と言う観点で書きます。

構成としては、全ての文章の構成がそうですが、抽象的なものから具体的にしていく。
桃太郎の昔話もそうです。
「むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがいました」と言う抽象的な話題から始めます。

まず題名(もっとも抽象的な概念)を書く。題名は、内容を示すもの。簡潔である必要はなく、多少長ったらしい題名でもよい。
よく知られた商品名があればそれを書く。

次に、その仕事の概要(少し具体的にした概念)を書く。概要の中で、課題とそれを解決するためにとった方策、具体的な成果(特許、学術論文、売上など)を示す。

本文では、あなたのやったこと(具体的な内容)が明確になるように書く。特に、技術的に苦労した点、そのために創意工夫した点を示す。

まとめでは、その仕事に関するあなたの「意見」を書く。
最近やった仕事なら、今後の課題を書く。大昔の仕事なら、現時点の技術レベルで再評価し、反省点や、よりよい解決策を書く。
大事なのは、あなた自身の仕事を客観的に見て、あなたの意見を示す、と言うことなので、単なる「反省」や「今後の課題」程度ではダメです。
ここで、幅広いものの見方を披露してください。

さあ、それでは、とにかく、書き始めましょう。
ここからはPCを使って書けば相当にスピードアップできます。
好きなところから書き始めて、あとで入れ替えたりして編集ができるからです。
さらに、PCで文字数を数えるソフトはとても便利です。そう言うフリーウェアもありますし、エクセルのマクロでも簡単に組めます。

やってみればわかりますが、技術的な説明に入り込むと3600文字ではとても書ききれません。
この試験の目的は、技術的な説明をすることではなく、あなたの深い知識と、問題解決能力を示すことですから、この説明に文字数を裂くのはダメです。
技術的な説明はごく簡単に、かつわかりやすく書いて下さい。

そんな方法があるのか?

あります。とにかく、書いて、難しさを実感してみて下さい。その方法は来週お教えします。

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I−2(選択科目2)の対策
II(必須科目)の対策

先週までの課題を継続してください。
特に、IIの対策としては、5月末をめどに、まだ進んでいない人はスピードアップしてくださいね。

投稿者 suzuki : 2005年05月27日 10:24

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