「週刊・技術士になれる無料セミナー」第8回
受験勉強で、絶対にやってはいけない事が一つだけあります。
それは、諦めることです。
私の父は、もう死にましたが、外航船の船長でした。死んだ後に、父の学友から聞いた話があります。
船員になる為の学校を受験した時、その人と父は同じ宿だったそうです。
一日目の試験で、その人はあまり思わしい出来ではなくて、「もうだめだ、明日の受験はやめて帰ろう。。。」と思ったそうです。
その時に、父は、「せっかく来たのですから、受けるだけ受けましょう。」と言ったそうです。
そして、その人と父はどちらも合格しました。
最後まで諦めない、これが一番大事なことです。
では、今週の課題です。
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I−1(選択科目1)の対策
論文は書いてみましたか?
まだ書けていない人、頑張って書いて下さい。まず、書いてみる、これができないと先に進めません。
論文を書いてみた人、最後のページの最終行まで書けたら、次に、することがあります。
それは、誰かに読んでもらうことです。
よく、受験本で、「奥さんや親に読んでもらう」と書いてありますが、あれは間違いです。
論文は、「小学生でもわかるような平易な言葉で書く」ここまではいいです。
が、内容が小学生にわかるわけはありません。
奥さんや親が技術者ならいいですが、普通の人が理解できる必要はありません。あなたと同じ技術者が読めばわかる内容であればいいのです。。
一番いいのは、誰か、あなたが受験しようと思っている部門と同じ部門の技術士を見つけて、論文の査読をお願いすることです。
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I−2(選択科目2)の対策
ここ2〜3年で話題になった、専門分野関連の、事件の記事を新聞、専門誌から拾う。
それに関連する技術について、解説と、自分の意見をノートにまとめる。
この作業を継続してください。
ヤマの見えてきた人は、その中からテーマを選んで、論文を書きましょう。
まず、PCで好きなように書く。
PCで書けたら、構成を見直して、原稿用紙に書く。
I−2の論文も、図やグラフを多用して、わかりやすくする工夫をして下さい。
くれぐれも、独善的な、評論家的な事をかかないよう。
実は、私は最初に受験して不合格になった時、「直噴ガソリンエンジン」のテーマで、かなり否定的なことを書いて失敗しました。
あくまでニュートラルに解説する。それに対して、自分の意見を述べる。これが基本です。その技術の将来性があまりないと思ったら、自分の意見の中で、そのように書くのはいいです。それにしても書き方はあります。頭ごなしに「ダメだ」と言うのはいけません。
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II(必須科目)の対策
前回までの課題、
「過去問から、よく出てくる課題を見つけ出して、部門関係の事典で調べる。
結果は、ノート1〜2ページでまとめて書いておく。
図など多用してわかりやすく。」
これがまだ出来ていない人は、最優先で取り組んでください。
出来た人は、原稿用紙1枚(600字)の論文を書いてみましょう。
600文字と言うのは、前に紹介した、野口 悠紀雄先生の「超」文章法にも書かれていますが、比較的簡単な部類の文章です。
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無許可の転載は固くお断りします。
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□ ご意見、ご感想をお待ちしています。
技術士(機械部門・総合技術監理部門) 鈴木 裕
http://blog.suzukiyutaka.com/
有限会社SRD代表取締役/近畿大学非常勤講師
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投稿者 suzuki : 2005年06月22日 05:53
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