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さて、筆記試験の合格発表まであと３週間と少しですね。
人によってはすぐに口答試験が始まります。
そろそろ準備を本格化させましょう。
口答試験の受験日は変更できません。受験日当日に仕事などが入らないように、日常の業務も前倒しでどんどんこなしておきましょう。

さて、よく受ける質問に、次のようなものがあります。
「技術士二次試験の経験論文は、他の人の業績を書いても合格できるのではないですか？」

確かにそうです。人の業績をそっくり書くのはかなり難しいと思いますが、筆記試験だけならば、それも可能でしょう。
実際には口答試験があります。
口答試験では、受験者の答えに対して、試験官は疑問を感じれば次の質問をすぐに出すことができます。
それどころか、自分の業績であっても、回答にあいまいなところがあると、厳しく追及されます。
ですから、他人の業績では、まず合格はできません。

口答試験をスムーズにこなすには、あらかじめ準備しておく必要があるのです。
私は次のような質問を想定して準備をしました。

あなたの経歴を簡単に述べてください。
受験動機は何ですか？
選択科目は何ですか？
経験論文では何を書きましたか？付け加えることはありますか？
この経験論文で一番言いたいところはどこですか？
既に技術士はお持ちですか？取得してから大きな変化はありましたか？（総合技術監理の受験時）
答案に書いたもの以外で、日頃問題と感じていること、工夫していることはありますか？
その提案が、発注者（上司、顧客、他部署）に受け入れられなかったときにはどうしますか？
あなたの技術部門での総合技術監理の必要性はありますか？（総合技術監理の受験時
あなたの職場での総合技術監理の必要性はありますか？（総合技術監理の受験時
海外の仕事の経験はありますか？
国際標準化、国際規格について取り組んでいることはありますか？
経済の国際化への取り組みはどうするのがいいと思いますか？
技術士にとって最も大切なことは何だと思いますか？
選択科目の論文にはどのようなことを書きましたか？付け加えることはありますか？
技術士の義務を言ってください。
公益確保と秘密保持はどちらを尊重すべきだとお考えですか？
総合技術監理部門の設立意義はご存知ですか？（総合技術監理の受験時
技術者倫理について、どのように実践していますか？
あなたの年齢で技術士になるのは難しいのではないですか？
技術士に合格したら何かしたいことはありますか？
部下の指導にはどのような点に留意していますか？

はっきり言って、余計なことまでしてしまいました。
技術士になる動機が明確で、部門の基本的な知識があれば、あとは自分の経歴を簡潔にまとめ、筆記試験の答案とそれについての想定質問、技術士の義務、技術者倫理、国際化についてのあなたの意見を用意しておけばいいと思います。

さて、想定質問の回答を考えるときに、多くの人が犯しやすい間違いがあります。
それは次回お話します。
今週は、あなたの想定質問集を作ってください。

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技術士（機械部門・総合技術監理部門） 鈴木 裕
http://blog.suzukiyutaka.com/
有限会社ＳＲＤ代表取締役／近畿大学非常勤講師
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