« 「週刊・技術士になれる無料セミナー」第16回 | メイン | 「週刊・技術士になれる無料セミナー」第18回 »

2005年08月31日

「週刊・技術士になれる無料セミナー」第17回

2005/08/26 Vol.17 技術士 鈴木裕
----------------
週間・技術士になれる無料セミナー
〜2005年度 第17週
----------------
こんにちは。
技術士の鈴木裕です。

先週末は、六甲縦走路を歩いてきました。
六甲縦走路は、西の須磨浦公園から東の宝塚まで、六甲山系の尾根伝いの距離60km、総高低差3000mに及ぶルートです。最初の方は途中何度か町に下ります。ここで水を補給することもできますし、リタイヤすることもできます。

今回は、自宅のある、神戸市須磨区から縦走路の途中に合流、須磨アルプスから布引貯水池まで歩いて新神戸に下りる22kmを歩きました。
山に入ってすぐに靴が合わないことがわかり、最初の山で脚をくじきそうになりました。かばいながら歩いていたおかげで、脚が攣ってしまい、今年はやめようかと何度も思いました。更に、途中の自動販売機で水を買っておくのを忘れて、10kmほどはほとんど水のない状態で歩くことになってしまいました。新神戸に下りる手前にある、大龍寺にたどり着いたときにはほんとに生き返りました。

縦走路は何度か歩いていますが、とにかく、過去最悪の事態でした。それでも、後ろには戻りませんでした。前に歩き続ければ、いつか道は開ける、と言うことをあらためて知った旅でした。
技術士受験も同じです。前に進んでいれば、いつか必ず合格できます。

では、今週の課題です。

----------------
これは、すでにチェックしましたね?
http://www.engineer.or.jp/examination_center/correct_answer/second/2005/index.html
平成17年度の択一式問題の正答が出ています。
自分の回答の答えあわせをして、間違っているところは、もう一度よく調べておきましょう。

さて、口答試験の目的についてお話します。
口答試験の最大の目的は、技術士にふさわしいコミュニケーション能力があるか、と言うことです。
コミュニケーション能力とは、相手の質問の意図をよく汲み取って、それに適した応えをすることです(答えではありませんよ)。わからないからと言って、適当な話題にすり換えるのは最もいけません。

世の中には、様々な小手先の受験ノウハウがあります。「結論から先に言え」とか、「長い説明はいけない」、などですが、これは、本質ではありません。人によっては、結論に至る過程を大事にする人もいますし、結論が大事な人もいます。大事なのは順序ではなく、質問者が、結論を要求しているのか、それに対する考え方を要求しているのか、よく理解して応えることです。
確かに、だらだらと長い説明をするのはよくありません。これは、テーマ(つまり質問者の意図)があやふやなままにだらだらと説明を続けるのが問題なのです。

最もいけないのは、質問の意味を早とちりして答えることです。質問は最後までよく聞いて、質問の意味がわからなければ、その場で、「それは、〜についてご説明すればよろしいでしょうか?」などと、こちらから質問すればいいのです。

とかく、技術者はコミュニケーションが下手な人が多いです。自覚のある人は、日常からよく人の話を聞き、質問の意図を汲み取る訓練をしておきましょう。

確かに、論理的で理解させやすい話し方、と言うものはあります。これは次回以降のテーマにします。
----------------
■メルマガ会員専用ページ
ユーザー名:
パスワード:
■練習用原稿用紙のパスワード:

(c)鈴木裕&SRD Inc. All rights reserved.
無許可の転載は固くお断りします。
----------------
□ ご意見、ご感想をお待ちしています。
技術士(機械部門・総合技術監理部門) 鈴木 裕
http://blog.suzukiyutaka.com/
有限会社SRD代表取締役/近畿大学非常勤講師
----------------

投稿者 suzuki : 2005年08月31日 11:54

▲このページ [ 「週刊・技術士になれる無料セミナー」第17回 ] の先頭へ
◀前のページに戻る

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://srdinc.s71.xrea.com/mt/mt-tb.cgi/177